あ行

相い見積もり
あいみつもり
数社から見積りをとって検討し、その中から発注業者を決めること。
亜鉛鋼板、亜鉛引き鋼板
あえんこうはん、あえんびきこうはん
屋根材などに用いる薄い(十分の数ミリ)鋼板に亜鉛鍍金処理をしたもの。
赤錆
あかさび
鉄は水分中のミネラル成分や塩との反応で鉄と酸素が結合し酸化鉄になります。自然状態では酸化第二鉄となり赤い色をしています。これが赤錆といわれるものです。黒色の酸化鉄は四酸化三鉄で黒錆といわれ、安定しており酸化は進みません。それに比べて酸化第二鉄は不安定で、さらに酸化が侵食が進みます。
灰汁洗い
あくあらい
柱、床板、壁、建具など木部の汚れやアクを還元剤溶液で洗い落とす事。
アクリル樹脂
あくりるじゅし
透明性の高い合成樹脂で、アクリルガラスや繊維、塗料としても使われる。合成樹脂塗料に多く使用される樹脂の一つ。
アクリルシリコン樹脂塗料
あくりるしりこんじゅしとりょう
耐候性、耐久性に優れている。非常に安定した樹脂で汚れにくい性質を持っている。付着力が強い。
上げ裏
あげうら
下から見上げたときに見える建物の部位。玄関ポーチ、庇などの裏側や軒裏(軒天)をいう。
朝顔
あさがお
足場の跳ねだして架設された部分をいう。通行人を資材や工具などの落下物の予防用に傘状に架設する足場。道路側、出入り口付近に設置する。
浅割れ(チェッキング)
あさわれ(ちぇっきんぐ)
塗膜のひび割れの一種で、上塗り部分の割れで比較的浅いもの。さらに亀裂が進んだものを深割れという。
足付け
あしづけ
塗料の付着力向上のため、被塗物の表面に凹凸をつけ表面積を広げるため研磨すること。サンドペーパー、粗目のコンパウンドなどを用いて行う。目粗しともいう。
足場
あしば
高所作業のために一時的に架設するもの。
アスファルトシングル
あすふぁるとしんぐる
フェルトにアスファルトをコーティングし着色骨材を付着させたものでアメリカでは一般的に多用されている屋根材。
アスファルト防水
あすふぁるとぼうすい
石油の精製後の残油であるアスファルトを含有した不織布を、過熱溶融しながら 張り合わせて防水膜を成形する防水方法。
雨押さえ
あまおさえ
外壁と開口部の枠との取合せ部に設ける、雨水の浸水を防ぐためのもの。
アンダーコート
あんだーこーと
主材を塗布するための下塗り材。吸い込みの激しいものには吸い込み止めの、付着の相性の悪いものには接着剤の役目として用います。シーラー、フィラー、プライマーなどの総称。

色むら(斑)
いろむら
塗材の欠陥、塗装の欠陥の一つ。上塗り塗装をしたとき塗膜の表面に色の異なる部分が出来る現象。塗膜成分の分解、変質などが原因。
隠ぺい力
いんぺいりょく
塗膜が色むらが無く、下地を覆い隠す能力のことで、「塗料の隠ぺい力」といわれる。

浮き
うき
塗塗膜の劣化現象の一つ。塗膜が剥離し浮き上がった状態。通常、裂け目や切れ目 がなく、内部に気体や水分などの液体を含んでいる。外壁材の剥離した状態。調 査方法としては打診棒、テストハンマーを使用して目視による診断。
打継ぎ目地
うちつぎめじ
あとでシーリング材を充填するために、コンクリートを打設する際に、適当な溝(目地)を形成しておくこと。
上塗り
うわぬり
塗装仕上げ面への着色、光沢の付与、耐候性の向上、吸水防止などの目的で仕上げに塗ること。
上塗り材
うわぬりざい
塗装仕上げ面への着色、光沢の付与、耐候性の向上、吸水防止などの目的で仕上げに塗るもの。基剤と硬化剤を混合して使用するいわゆる2液性のものもある。水系、弱溶剤系、強溶剤系などがある。光沢はつやあり、つやけし、メタリック調などがある。

ALC、ALCパネル
エイエルシー、エイエルシーパネル
軽量気泡コンクリート、autoclaved lightweight aerated concreteの略称。
SRC構造
エスアールシーコウゾウ
鉄骨、鉄筋構造の造り
エフロ(エフロレッセンス)
えふろ(えふろれっせんす)
コンクリートやモルタルの劣化現象の一つ。表面にアルカリ成分が溶け出し白色粉状物が出来ること。コンクリートやタイル目地に雨水などの水分が染み込むと、含まれている炭酸カルシウムや水酸化ナトリウムなどの可溶性成分が水に溶け、 この溶液がすき間を通って表面に染み出します。それが大気中の炭酸ガスと反応し、水に溶けにくい炭酸カルシウムや炭酸ナトリウムとなり、白い雨だれ状結晶となったもの。
縁切り
えんぎり(えんきり)
部材同士の接合箇所に亀裂が出来、隙間が出来ること。
塩ビ
えんび
塩化ビニル樹脂の略称。ベランダ等の波板などに使用されていたが、燃やすと有毒ガスが発生するので敬遠され、ポリカーボネイト製が多用されている。

大棟
おおむね
屋根の頂部の水平な棟の部分をいう。
大屋根
おおやね
建物の中心部を覆う大きな屋根をさす。庇や小さな下屋などを小屋根という。
踊り場
おどりば
階段の途中に踏み板を広くして造られた休憩スペース。階段の折り返し部、登りきった最上部、長い階段の中間に設置される。
おび
建物の外壁の中間に帯状の板を取り付けたもの。装飾や外壁の縁切りとして用いる。センターモール、幕板ともいう。

か行

外構工事
がいこうこうじ
建物の周りを外構という。フェンス、ブロック塀などの工事を外構工事という。
開口部
かいこうぶ
建物の換気や採光のための窓、出入り口、換気口などを総称して開口部という。
笠木
かさぎ
パラペットや手摺壁などの上部に、雨漏り防止や飾りのためにかぶせるもの。 壁材と同じもので仕上げることもあるが、板金加工した鋼板、銅版、ステンレス板などが使用される。現在はアルミ製のものが多用されている。
片流れ屋根
かたながれやね
一平面の屋根で、一方向にのみ傾斜している屋根。
矩勾配
かねこうばい
屋根勾配で45度の勾配のことをいう。
カバー工法
かばーこうほう
既存の部材はそのままでその上から新たな部材をかぶせて仕上げる方法。
ガラリ
がらり
羽板(鎧板)で一定の間隙を作ってあるもの。屋上などの換気、外壁やドアの一部に設置し通気性を高める場合などに使用される。
ガルバリウム鋼板
がるばりうむこうはん
アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%で出来ている鋼板。アメリカで開発をされ、今までの鋼板(鉄板)よりは耐食性に優れているという事で広い分野で使用されている。
含水率
がんすいりつ
材料に含まれる水分の、その材料の絶乾重量に対する百分率。
乾燥割れ(乾燥クラック)
かんそうわれ(かんそうくらっく)
塗膜欠陥の一つ。モルタルをはじめ、塗材の乾燥収縮によってできるひび割れ現象。厚塗り塗材に多く見られる。比較的細かなひび割れを言う。「乾燥クラック」ともいう。

希釈剤
きしゃくざい
シンナーや水など、塗料に混入して塗料を薄め、塗装作業をやりやすくしたり、仕上がり具合の調節に使用される。
希釈率
きしゃくりつ
塗料を薄める際の溶剤添加量を示す。容量比率や重量比率で表示される。
切り妻屋根
きりづまやね
四角い平面を二つ折りしたような、最も単純な屋根で最も雨漏りしにくいタイプの屋根。
霧除け庇
きりよけひさし
霧雨程度の雨避けのため窓の上に構築した出幅の小さな庇。

クラッキング
くらっきんぐ
塗膜に下塗りまたは素地が見えるくらいの深い「割れ」が出来ること。比較的硬度の高い塗膜に経年変化で起こることがある。
クラック
くらっく
ひび割れを言う。建物の外壁モルタルなどに見られる仕上げ材の乾燥収縮によるひび割れと建物の構造的な欠陥から起こる構造クラックがある。
クリヤー仕上げ、クリヤー塗装
くりやーしあげ、くりやーとそう
透明(クリヤー)塗料で塗装仕上げをすること。外壁塗装では窯業系サイディングの高意匠模様を活かしたと層としてUV対応の特殊クリヤー塗料で仕上げる方法がある。

ケイカル板
けいかるばん
乾式ボードの一種で珪酸化カルシュウム板の略。その成分はセメント、珪砂、石灰、消石灰である。
ケラバ
けらば
片流れや切妻屋根の妻側の先端を「けらば」と言います。ケラバに取り付ける水切りトタン板をいうこともある。
ケレン
けれん
塗り替えのため、錆落としや剥がれかかったペイントを取り除いたりする下地調整作業。
建ぺい率
けんぺいりつ
用途地域により規定されている制限で、敷地面積に対する建築面積の割合を言う。

コーキング
こーきんぐ
サッシ周りや材料同士の張り合わせ目、ひび割れなどの隙間に充填して、雨水の浸入や気密を保持するための充填材を言う。
硬化剤
こうかざい
塗料を使用直前に混入して乾燥、硬化を促進させるもの。硬化剤は触媒的な働きで、重合や架橋促進材として塗料に用いられる。
コンパネ
こんぱね
コンクリートパネルの略。コンクリート打ち込みの際に使用する。

さ行

サーフェイサー
さーふぇいさー
下塗りと上塗りの間に用いる中塗り用塗料。パテ面の凹凸の微調整、パテ面の保護、上塗り塗料の溶剤によるリフティング予防、下・上塗り間の付着性の向上などの 目的で用いる。
サイディング
さいでぃんぐ
外壁材の一種。鋼板などの金属製や窯業系のものまで、種類は多い。

シート防水
しーとぼうすい
塩ビなどの防水用シートを貼り付けて施工する防水。
シーラー
しーらー
水密や気密の目的で使用する部材。それを使用して処置をすることを「シーリングする」という。
シーリング
しーりんぐ
水密や気密の目的で使用する部材。それを使用して処置をすることを「シーリングする」という。
下処理
したしょり
被塗物(塗装しようとするもの)のひび割れや段差の処理、錆の除去、水洗いなどといった塗装前の下地を調整する作業。素地調整ともいう。
下地
したじ
被塗物(塗装しようとするもの)の面。下地の良し、悪しで塗装の仕上がりが決まる。
下地調整
したじちょうせい
塗装下地の欠損、ひび割れを下地調整材を用いて補修し、仕上げ面にふさわしく整えること。
漆喰
しっくい
消石灰を主成分とし、麻の繊維、ふのり、つのまたなどを練り込んだもの。壁材や瓦葺に使われる。
遮熱塗料
しゃねつとりよう
高日射反射率塗料ともいわれている。赤外線を効率よく反射する特殊顔料を配合して遮熱効果をねらった塗料。
ジョイント部
じょいんとぶ
張り合わせ目、つなぎ目。
親水性
しんすいせい
水滴の接触角が小さくなると毛細管現象で水滴にならず接触面を流れ落ちる。これを親水性という。

水性塗料
すいせいとりょう
乳化材を使用して樹脂を水中に均一に分散させたもの。
スペーサー
すぺーさー
部材間の間隙を確保するためのもの。セイム社の「タスペーサー」は代表的なものである。
スレート
すれーと
屋根葺き材料などに用いるもので、天然のものは粘板岩が圧力を受けて変質したもの。人工的には石綿スレートなどがある。

素地調整
そじちょうせい
塗装面の埃、汚れを除去したり、サンドペーパーなどで素地を整えること。

た行

退色
たいしょく
塗膜が紫外線の照射、風雨、熱などで劣化し、色があせてくる現象。
ダクト
だくと
暖冷房や室内空気の給排気のため亜鉛鋼板などで加工した円筒や長方形の配管。
打診
だしん
外壁のモルタルやタイルの浮きなどを叩いたときの音で「うき」を判断する方法。
タスペーサー
たすぺーさー
コロニアル葺き屋根の縁切りのための部材。セイム社の製品名。
単管足場
たんかんあしば
足場用パイプをクランプ(パイプ固定金具)などを使用して組み立てる足場。

突合せ
つきあわせ
貼り合わせの方法で、木口面をそのままつき合わせて貼るやり方。
包み板
つつみいた
トタン葺きなどの屋根の棟部分にかぶせる金属板。
妻、妻側
つま、つまがわ
切り妻式屋根の山形になったところ。
つや消し剤
つやけしざい
塗料の添加剤の一つ。塗膜のつやを調節するために、塗料の中に添加する。
面一
つらいち
二つの面が平滑に揃っていることを指す。

胴縁
どうぶち
板状の仕上材などを取り付けるための横桟。
トップコート
とっぷこーと
上塗りとして用いる塗料。複層仕上げ材は、パターン(模様)を創る主剤の上にトップコートを塗装して仕上げ、その耐候性はトップコートの種類によって決まる。
戸走り(一本引き、一筋)
とばしり(いっぽんびき、ひとすじ)
片引き戸、雨戸などの敷居で筋が一本のもの。雨戸など片引き戸に用いられる。
塗膜防水
とまくぼうすい
シート防水のように張り合わせたものに対し、ライニング、流し込みなどにより液状防水材を塗布して防水膜を造るやり方を塗膜防水という。
ドレン
どれん
屋根面などの雨水や室内の雑排水などを排水するための排水設備。

な行

塗代
ぬりしろ
しっくい、モルタル、塗料などの塗り膜厚をいう。

のき
屋根の先端部分。
軒裏、軒天
のきうら、のきてん
屋根の軒の裏側。
野地板
のじいた
屋根の下地の板。それを支える垂木を野地垂木という。

は行

剥れ、剥離
はがれ、はくり
塗膜の劣化現象の一つ。塗膜が付着力を失って剥れ落ちること。
白亜化(チョーキング)
はくあか(ちょーきんぐ)
塗膜劣化現象の一つ。紫外線や風雨などの影響で塗膜の表層から樹脂分が劣化して、塗膜中の顔料が分離し、塗膜表面が白い粉状になる。
白華(エフロ)
はっか(えふろ)
セメントから流出下アルカリ成分が空気中の炭酸ガスと反応し白色になったもの。
撥水材
はっすいざい
防汚効果などを付与するためシリコンなどの透明塗料を塗る。
パテ
ぱて
塗装素地の凹凸などを調整して、平滑できれいな仕上げ面を得るために素地調整用塗料として用いられる。
破風、破風板
はふ、はふいた
合掌式切り妻屋根の妻側。破風に打ち付けられた板を破風板という。
パラペット
ぱらぺっと
建物の屋上の欄干状の壁。
バルコニー
ばるこにー
建物からはみ出している露台。

光触媒
ひかりしょくばい
二酸化チタンは紫外線照射によって強い酸化力を示す。菌や汚れを光分解する働きを応用していろいろな分野で製品に応用を試みられている。塗料の分野でも取り入れられている。
ひさし
窓、出入口、ポーチなどの上部に設けられる片流れの小さな屋根。
ひび割れ
ひびわれ
塗膜の劣化現象の一つ。塗膜に裂け目や割れ目が出来る症状。亀裂、クラックとも言う。
ピンホール
ぴんほーる
塗膜欠陥の一つ。塗膜にできる針で開けたような小さな穴が開く現象。
PC、PCパネル
ピーシー、ピーシーパネル
工場で型枠に打ち込んで製造したコンクリート板。
PC構造
ピーシーコウゾウ
工場でコンクリートパネルを作り、鉄骨にパネルを現地で取り付ける構造。

吹き付け
ふきつけ
吹き付け機(エアースプレー塗装機やエアレス塗装機など)を用いて仕上塗材を塗り付けること。
プライマー
ぷらいまー
下地塗料の一種。金属の塗装素地(下地)に直接塗布し、防錆効果と仕上げ塗材の付着力向上を目的として、下塗りする塗料。

防塵塗装
ぼうじんとそう
コンクリートやモルタル仕上げの床の風化を防ぎ、埃や汚れが付着防止のため、防塵塗料を塗装すること。

ま行

幕板
まくいた
建物の外壁の中間に帯状の板を取り付けたもの。
磨耗
まもう
塗膜の劣化現象の一つ。風雨、摩擦による磨り減りなど物理的な作用で塗膜厚が減少して行くこと。

見切り
みきり
塗装でいう見切りとは塗り分け線のこと。
水切り
みずきり
異なった建材の境目に雨水の水捌けを良くするために入れる部材を言う。
水勾配
みずこうばい
雨水などが建物に浸入しないように建物の外側に向かってつけた勾配。
見付け
みつけ
庇などの正面の垂直な面。部材の正面から見て、見える面を見付け面という。

棟包み
むねつつみ
屋根の棟部粉の雨仕舞い用部材。棟の部分を包み込むようにかぶせる加工された鋼板。

見切り
みきり
塗装でいう見切りとは塗り分け線のこと。
水切り
みずきり
異なった建材の境目に雨水の水捌けを良くするために入れる部材を言う。
メッシュシート
めっしゅしーと
網目(メッシュ)状のシート。

モルタル
もるたる
セメントモルタルともいう。セメントと砂を混ぜて練ったもの。モルタルを塗りこんで仕上げた壁をモルタル壁という。

や行

溶剤
ようざい
塗料で言う溶剤とは、水には溶けない油脂、樹脂成分を溶かし、塗料の成分である顔料、油脂、樹脂などを均一に溶解分散させるもの。
養生
ようじょう
施工が完了したものなど塗料で汚してはいけないものを保護すること。
寄棟
よせむね
方形の屋根で四方に勾配を持つもの。

ら行

ルーフドレン
るーふどれん
陸屋根、ベランダなどの雨水が集まり、雨トイに入るところの金具。

工法・構造の用語

PC構造
ピーシーコウゾウ
工場でコンクリートパネルを作り、鉄骨にパネルを現地で取り付ける構造。
RC構造
アールシーコウゾウ
鉄筋コンクリート造りのこと。
SRC構造
エスアールシーコウゾウ
鉄骨、鉄筋構造の造り。

外壁の用語

ALC、ALCパネル
エイエルシー、エイエルシーパネル
軽量気泡コンクリート、autoclaved lightweight aerated concreteの略称。
PC、PCパネル
ピーシー、ピーシーパネル
工場で型枠に打ち込んで製造したコンクリート板。
サイディング
さいでぃんぐ
外壁材の一種。鋼板などの金属製や窯業系のものまで、種類は多い。